中世の街並みが楽しいタリン

いつまでも思い出に残る、行って良かった場所の一つ。
通りの雰囲気がなんとなく、「魔女の宅急便」だ。
ヘルシンキからフェリーで簡単に行ける。
(2011/02)


 ヘルシンキから氷の海を進む。
 近世と中世が調和している旧庁舎前広場
 赤い屋根が美しい

タリン

    タリンに行くにはヘルシンキから、ヴァイキングラインかタリンクの大型フェリーを使うのが便利だ。ターミナルが違うので、都合の良い時刻に合わせて日本からインターネットで予約できる。ヴァイキングラインのカタヤノッカ ターミナルは、マーケット広場から歩いて行けるので、私の宿泊先からトラムの乗り換えなしで行けるので便利だが、運航スケジュールが合わなかった。今回はタリンクを使った。こちらはヘルシンキ西ターミナル(Lansiterminaali)からタリン行きが出る。ダウンタウンまでトラムで行き、バスターミナルから、西ターミナル行きのバスで10分程度だ。中央駅からトラムも出ているが時刻表を調べた結果、バスにした。
  予約の際、クレジットカードで支払い済みなので、ターミナルの窓口で予約番号とパスポートを見せ乗船券を貰う。改札は乗船券のバーコードを読み取る自動改札だが、テーブルの上に乗船券を置いてスキャンする仕組みだった。改札したら待合室に進み、しばらく待つ。5階建てビル位のかなり大きな船体なので、待合室から乗船するまで5分位歩く。中はかなり広々としていて、船室の他にフォーマルなレストラン、ビュッフェスタイルのカジュアルなレストラン、ピザのレストラン、軽食のフードコート等がある。ヘルシンキからタリンまで、二時間程度なので、往路は食事の必要はないが、帰路は利用した。
  ヘルシンキを出港して一時間位は、氷の中を進むので振動が続く。最初船のエンジンの振動かと思ったが、これだけ大きいと障害物が無いと振動しない。エストニアに近づくと氷が消えるため、スッと振動しなくなる。タリンはヘルシンキよりも3℃位暖かい感じがした。旧市庁舎の壁に取り付けられている大きな温度計が1℃を指していた。
  「地球の歩き方」に従って、タリンに着いて、ターミナルで両替しようとしたら、エストニアでもユーロが使えるということだった。ターミナルを出て、人の流れに乗って歩いていくと先方に塔が見えてくる。高い建物が少なく見通しが良いので、迷子になる心配はない。まず観光案内所に行って、地図を貰おうとしたが、それらしい建物が見つからない。しばらく探し回ったが、何のことはない、近くにあったのだが、造りが立派過ぎて、見えていても気づかなかったのだ。離れてみると教会か何かに見える。
  こういう地域一帯の建築物が、長い年月の間、使い続けられていることは羨ましい気がする。地震がないことや気候がそうさせているのだろうし、頑丈な構造なのだろう。老朽化したから、建て替えるという概念が無さそうだ。戦争の被害が少なかったかもしれない。外壁が暖色系の色の建物が多く、赤い屋根の色と相まって、暖かい感じがする。
  夕方、ターミナルに戻り、乗船を待つ。飲み物が安いのだろうか、ワインの瓶らしきものを大量に抱えたり、カートンボックスをキャリーに括り付けたりしている人たちがいる。緯度が高いから、冬の日没が早く、4時ごろには薄暗くなる。ヘルシンキを出るときよりも、乗船を待つ人の集まり方も早い。 (Mar. 19, 2018)